皆川ユキにとって、素朴な喜びは美しさを放つ。光。そよ風。移りゆく季節。記憶によって形作られ、再発見され、新しくなった彼の帰郷写真日記は、彼が去った日よりも心地よい、温かい抱擁のようだ。ここは日本の新島。ここが故郷。
写真: 皆川ユキ。
長い間離れていると、故郷は違って感じる。すべてがすっかり変わってしまい、記憶にしがみつくか、あるいは同じままだが、記憶していたようではないかのどちらかだ。ユキは、カメラで記録することで記憶の主観性に挑み、どのように見られたか、そしてどのように記憶されるかの両方を捉えている。

私は山と海に囲まれた日本の小さな島、新島で育った。海はいつもそこにあった。そよ風は潮の香りを運んできた。風景は季節とともに変わった。子供の頃、これらのことは当たり前だと感じていた。成長するにつれて、それらは決して当たり前ではなく、美しいものだと気づいた。

どれだけ都市が進化しても、私たちの周りに自然があるからこそ私たちは生きている。自然の中で暮らす人々。だからこそ、私は自然の中の人々の風景に惹かれるのかもしれない。
私は、懐かしさと新しさを同時に感じる瞬間を追い求め、子供の頃の記憶と重ね合わせている。かつて感じたのと同じ安らぎを探すかのように、光、風、季節、そして彼らが故郷と呼ぶ場所とともに、ありのままの人々を記録したい。

日本の街を歩いていても、ベトナムの都市をさまよっていても、私が気づくことはほとんど変わらない。肌に優しく当たる光、風が運ぶ海の香り、夕日を眺める人々、ささやかな会話、そして日常の静かな美しさ。

どこにいても、人々は同じ空を見上げ、同じ光を感じ、大切な誰かを思いながら生きている。私は、美しさをあるがままに捉える能力を失わないでいたい。美しさはシンプルなものの中に宿っていると信じている。写真と言葉を通して、その美しさのかけらを誰かの心に残せたらと願っている。


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